2022.06.11
住民票と戸籍の附票の違い
[質問]
先日、役所に戸籍抄本を取りに行ったのですが
申請書記入の際に【戸籍の附票】という欄がありました。
私は戸籍の附票を知らなかったので役所の方に聞いたところ
「住所を証明するものです。」と教えていただきました。
住所を証明するのは住民票ではないのでしょうか。
[回答]
戸籍の附票と住民票は似ていますが、違いがあります。
戸籍の附票は名の通り、戸籍に付随しているものです
(住民基本台帳法(以下「法」という)第16条)。
その戸籍が作られてから、現在もしくはその戸籍から除籍されるまでのすべての住所が記載されています。
本籍地の市町村と特別区に戸籍の原本と一緒に保管されているため
本籍地での請求が必要となります。
住民票は居住を記録するものです(法第5条・第6条)。
現在の住所地を管理するため住民登録をするので、現住所の市町村で取得する必要があります。
現住所の前に住民登録をしていた住所があるときは、従前の住所が記載されます。
住民票と戸籍の附票の違いについて下記表にまとめました
(法第7条・第12条・第17条・第20条)。
自治体によって記載内容が異なる場合があります。
省略されているものについては、申し出があれば記載されます。
基本的に住民票は現在の住所を証明するものであり
戸籍の附票はその戸籍が作られてから除籍されるまでのすべての住所を証明するものといえます。
戸籍の附票が必要になるのは相続の際や
自動車の名義変更で住民票では足らない事由があった場合などです。
いざ必要となったときに請求先を間違えないように気を付けてください。